
ねこ写真を撮る話(1)
ねこの写真をキレイに撮るには? ということから、自分の気づいた範囲のことで、何本か記事を書いてみようと思います。さるねこ父の気質&性格から、少ーし(かなーり?)くどくなるかもしれませんが、適当に読み流していただければけっこうです。
外ねこ(まちねこ)と内ねこ(いえねこ)とでは、かなり話が違ってくるのですが、とりあえず家の中で写真を撮る話から。
昼間のぽかぽかと陽射しのあたる窓際ならいざしらず、普通家の中というのはけっこう暗く、写真を撮るにはかなり悪条件です。昔のフィルムカメラの基本的な原理は、光を一定量当てることで起きる化学変化を利用して、光の濃淡を紙に記録する、というものでした。時代が変わって、デジカメ+プリンタ&モニタになってもその基本は変わっていません。写真をキレイに撮るには、一定量の光が必要です。
ここで「一定量の光」というのは、単にまぶしいほど明るければよい、という話ではありません。あまりに明るすぎると、写真は真っ白けに白トビします(もちろん暗すぎたら真っ黒に黒ツブレします)。ほどほどの量の光がほしい。で、常にそんな好条件のところで撮影できるとは限らないので、カメラの側である程度まで光の条件をコントロールできる性能が次第に付け加わってきました。それが「絞り」と「シャッタースピード」、それに「(フィルム)感度」です。
……と、このへんで「そういう難しいことはめんどうだから、いいや」となってしまいそうですが、待った待った。
実はこれらのカメラの設定は、確かにある程度まで光をコントロールできるのだけれど、一方で必ずデメリットが生じてしまうのです。だから、絞りやらシャッタースピードやらをぐりぐりといじくればキレイな写真になって、それができないと汚い写真しかとれない、ということでは「ない」です。もちろんぐりぐりいじるとそれなりにイイコトもあるのですが、そのへんの細かい話は次回以降にして、今回はまとめに入ります。
- 家の中にいるねこの写真を撮るときは、暗いから条件が悪い
- カメラの設定をいじっても、メリットのうらに必ずデメリットがあるから、なかなか難しい(それがおもしろい、というひともいますが)
で、お手軽に撮影条件を上げるにはどうするか、ですが、このあいだカエデさんへのコメントで書いたようになります。
- 人工的に光を足してやればいい
ナフコやダイレックスで売っているクリップライトで十二分です(たいてい2~3千円で買えるはず)。昔使っていた勉強机の蛍光灯があるなら、置き方など工夫すればそれも使えます。うちでは、こんなのを使っています。
……これを付けていないと明るさがたりないので、よくみると少し写真がブレてますね(ねこ写真の場合だと、なんだかにじんだような、ピンぼけみたいな写真になります)。
このクリップライトの電球は、60Wのレフランプになります。色味としては黄色っぽいいわゆる「電球色」ですが、蛍光灯にしろ電球にしろ、選べるなら、電球色を選んだ方が暖かみのある(=黄色っぽい)写真になります。せめて昼白色(=白っぽい)までで、昼光色(=青っぽい)は選ばないのが無難だと思います──少なくともねこの写真を撮るのなら、ですが。最近のエコばやりで注目されるLEDランプは、けっこう青っぽいらしいです(実際使っていないので、何とも言えませんけど)。
(続く)
