
ねこの歯みがきと歯石
ふみの口を開けて歯のチェックをしていたら、右上の奥の方の歯の根元に歯石がつき始めているのを発見しました。写真を撮るのは難しかったので省略しますが、白い歯の根元に少しくすんだミルクコーヒー色の歯石が0.5mmほど成長してきてしまっています。歯石の付いた歯の回りの歯茎は、赤く歯肉炎を起こし始めています。
ふみのフードはしばらくずっとAzmiraのキャット・フォーミュラだったのですが、固いカリカリだというせいもあるのか、これを食べさせているあいだはキレイな歯をしていました。買い置きを切らしてここ2週間ほど別のやや軟らかめのカリカリフードにしていたら歯石がつき始めました。因果関係ははっきりわからないので、今のキャットフードが切れたらAzmiraに戻して様子をみようとは思っています。
歯石を放っておくのはよくないので、歯みがき、あるいはそれに近いケアをしなければなりません。とりあえず「濡らしたカット綿で軽く歯の表面をこすってやる」だけでもよいようですし、「(カリカリや煮干しのような)固いものを食べさせる」のも効果があるようです。が、もう付いてしまっている歯石を取るには、たぶんこうしたケアだけでは不十分なようにも思います。猫用歯ブラシや歯みがきジェルも売られてはいますが、カット綿で試してみた限り、ふみは口にものを突っ込まれることをいやがります(たいていのねこはそうだと思いますが)。歯みがきジェルは、どうもその成分が信用できない。なにかよいケアグッズはないものか……とネットショップを渡り歩いていたらこういう商品に行き当たりました。
現物をながめても「原産国:アメリカ」と書いてあるほかは、メーカー名はわかりません。商品名も「マウスクリーナー」でいいのかどうかあやふやな感じです(買った店から届いた納品書には「ペットキス マウスクリーナー」と書かれています)。
で、こんな怪しげな商品をなぜ買ったのかというと、天然成分100%という点に尽きます。原材料は「蒸留水・亜鉛・ビタミンB・野菜のグリセリン(コーン以外の野菜)・天然レッドビート(赤カブ)抽出液」、歯みがき剤として利用してもいいし、飲み水に1.5%ほど混ぜるだけでも効果はある、と書かれています。ほんとかよ、という感じですが、とりあえず飲み水に混ぜたり歯みがき剤に使う前に、自分でなめてみました。
※さるねこ父は、ペットフードでも薬剤でも、ふみやカンナに食べさせる・飲ませるものは、基本的にまず自分で口に入れることにしています(というか、自分が口に入れられそうなものしか買わない)。
……んー……ちょっとすっぱい。でもって、ちょっと甘い。みかん(オレンジでも甘夏でもレモンでもなく)の汁をしぼって、2~3倍に水で薄めたような味がします。「赤カブ抽出液」はその天然ビタミンCの成分を保存料として使っているようなのですが、その味がします(いや、その味しかしません)。勝手な推測ですが、これは「電気ポットに付いたカルシウム分をクエン酸クリーナーで取る」のと同じ原理なのではないかという気がします。あとの成分の「亜鉛」は免疫細胞を活性化させ、「ビタミンB」は粘膜を強化する、と書かれています。「グリセリン」は、おそらく液体の粘度を上げるためでしょう。
まあ、気休めプラスアルファぐらいの意味はあるかなあ、ということで、飲み水に混ぜたり(ほとんど味はしなくなります)、原液をカット綿に付けて歯みがきしたりしてみています。ふみは、その妙なすっぱ甘さが気に入ったのか、カット綿をぺろぺろなめるものの、あまり歯みがきに抵抗しなくなっています。これはうれしい誤算かもしれません。
とりあえず、1本使い切るまで様子をみてみることにします。
ふ:父ちゃん、きっとだまされてましゅよ。
父:まあ、いいじゃん。
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