
ココちゃんのカビ(ねこの白癬菌)
土曜日に平野町ペットクリニックに診ていただいて「カビ(白癬菌)ですね」ということになったココちゃん(涙)。もともと、体のところどころに毛の薄い部分がありました。
11/7=月曜日撮影(額のハチワレの少し上や、右眉あたりが、毛が薄い)
頭やつま先・かかとなどにこんな感じの薄毛があって、平野町の先生とも気にはしていましたが、入院中は大きく広がることはなく、おそらく以前になにかの原因で禿げたのがまだ十分生えそろっていないだけで、このまま広がらなければ戻るでしょう、ということだったのですが……
金曜日の夜に帰ってきてみると、ココちゃんのおでこに異変が。
11/12=土曜日撮影(額から右眉にかけて弓状にすっかり毛が抜けている=黄色矢印。右手つま先にも円形のはげ=青色矢印)
金曜日の朝方にさるねこ母が出かけるときには特に気づかなかった、ということで、一気にハゲが進んだかたちになります。実際、金曜日の夜に気づいて、翌土曜日の朝に平野町に連れていく間に、手足の関節やつまさきあたりに円形のはげが、あれよあれよと広がっていきました。
ここまではっきり症状が現れれば、素人でもそれと疑えるレベルです(もちろん、確定診断は必ず病院で行なっていただいて下さい……皮膚病の見分けは、実際には非常に厄介で、生兵法はかえって症状を悪化させますからご注意を)。
平野町でも一目見るなり「あ、カビですね」。でも、どうして急に広がったんだろうというのがはっきりしないのですが、可能性としては、生まれて2ヶ月以上経ち、母ねこからもらったさまざまな免疫力の効き目が切れて、一時的に体の抵抗力が落ちたからかなあ……ということでした。粉薬の抗生物質を2週間分(1日2回)処方していただいて、ウェットフードにまぜて飲ませています。土曜日に薬を飲み始めてから、はげの広がりは抑えられたようですが、治るまでにはちょっと時間がかかりそうです。
ということで、せっかく決まっていた19日からのトライアルですが、もう少しお届けを送らせていただくことになりました。
白癬菌は、大きく分ければ「皮膚糸状菌」に分類される真菌類で、人獣共通感染、つまり、ねこの白癬菌はひとにもうつります。もちろん、ほかのねこにもうつります。ねこにうつるとココちゃんのような皮膚病(円形脱毛になる例が多い)になり、人間の場合は「水虫」と診断されることになります。
そう、人間の水虫とココちゃんの皮膚炎は、同じ原因なんです。通常命にはかかわりませんが、水虫の感染力の強さ・しつこさは経験された方はよくご存知だと思います。なので、お薬しっかり飲んで、きちんと治さなきゃだね、ココちゃん。
ひともねこも(いぬも)お互いにうつります(接触感染)ので、健康なねこと症状の出ているねことは、直接にも間接にも接触しないように気をつける必要があります(うちでは、カンナ・ふみとココちゃんは、直接・間接接触できないようにしています)。
感染ねこをさわった場合には、できれば消毒用エタノールや塩化ベンザルコニウムの消毒液(オスバンS)で、その都度手指を消毒するのが望ましいようです(ただし、間違っても感染ねこ・いぬに直接塗布したりしてはいけません)。
ちなみにココちゃん、体調自体は非常に元気で活発です。
これは、上と同じく12日土曜日に撮影した写真です。みる角度によっては、全然はげに気づかないかもしれませんね。
- 関連記事
