
ねこ算:不妊化手術の重要性
さるねこ父が昨年から参加している長崎伝習所塾企画「長崎の町ねこ調査隊塾」でこの3月に「ながさき町ねこハンドブック」というものを作成しました。そのなかにこんな記事を書きました。
カリカリとねこ算
ペットフード協会の調査によると、2010年10月現在の全国におけるねこの飼育頭数は960万匹余りと推計されています。この推計を当てはめると、長崎県におけるねこの飼育頭数は11万匹弱になります。ずいぶんたくさんいるものですね。
さて、日本でキャットフード(いわゆるカリカリ)が売られるようになったのは1970年代前半からです。それまでは、ねこのごはんと言えば、人間様の余りものだったり外でねずみを捕まえたりでした。これではそんなにたくさんのねこを養ったりすることはできませんし、自分の家からあまり離れたところでごはんをやるということもできませんでした。
それが、カリカリが登場し、必要充分な栄養を手軽に与えたり、また持ち運べるようになって、公園や道ばたにいるたくさんのねこたちに「餌やり」するケースが増えてきました。栄養状態がよければ、ねこ1つがいから1年間に生まれてくる子ねこは(孫ねこの代まで含めて)40~60匹にもなります。ねずみ算ならぬねこ算で、ねこはどんどん増えていきます。
町ねこたちにおいしいごはんをおなかいっぱい食べさせてあげるのもよいですが、避妊去勢手術を施したり室内できちんと飼うことをしないと、町はねこだらけになってしまいます。充分に食べられず、いつもおなかを空かせて餌やりさんのごはんを奪い合うことになるかもしれません……あれ? 満腹ねこの幸せな昼寝姿を見たかったのに、おかしいなあ……?
この記事に耕文舎のデザイナー加嶋夏子さんがすてきなイラストを付けて下さいました。
そこで、ながさき町ねこクラブさんと長崎県地域猫活動連絡協議会で、このイラストを使って「不妊化手術の重要性」というちらしを作成してみました。
PDF版(importance_of_neutering.pdf - 548kb)はこちらから閲覧・ダウンロードできます。A4判ちらしサイズになります。不妊化手術の推進のためであれば、どうぞご自由にご利用下さい(もし配ってみて「もっとこんなふうだったらいいのに」というようなフィードバックがありましたら、コメント欄に入れていただければ、できるかぎり対応したいと思います)。
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