
ひのきくんワクチン接種とウィルス検査
M町のNさんと待ち合わせて、平野町ペットクリニックでひのきくんのワクチン接種&ウィルス検査を行なってきました。
触診ちう。イカ耳です。
触診ちう。背中の毛が逆立ってます。
血液検査はご覧の通り、ひのきくんはFIV・FelVとも陰性でした。
知ってる方は知ってると思いますが、血液検査キット。採血した血液を上のくぼみに垂らして(赤丸部分)、下のインジケーター部分に、青い丸が一つだけ頂点に出れば陰性、頂点のほか左下にうっすら丸が出ればFIV抗体陽性、頂点のほか右下にうっすら丸が出ればFelV抗原陽性、全部で3カ所に丸が出ればFIV抗体陽性&FelV抗原陽性です。丸が出るまでにだいたい10分ほどかかります。
FIV抗体陽性とは、FIV(ねこエイズウィルス)に対抗するための物質が血液の中に含まれていますよ、という意味です。子ねこの場合、このFIV抗体は、お母さんからもらったものである場合(移行抗体)と、自分の体内で作ったものである場合があります。前者であれば、実際にはウィルスは子ねこの体内にはなく(=感染しておらず)、後者であれば子ねこの体内にはウィルスがあって(=感染していて)それに対抗して子ねこ自身が抗体を作ったことになります。移行抗体(=ねこエイズ非感染)と、子ねこ自身が作った抗体(=ねこエイズ感染)のどちらであるのかは、この検査キットではわかりません。
ひのきくんは、左下の丸がありませんから、このどちらも持っていません。たんぽぽちゃんは、左下の丸がでましたので「ねこエイズに感染している可能性があります」。
母ねこからの移行抗体は、遅くとも6ヶ月齢なら消滅しているので、たんぽぽちゃんの血液検査をその時期に行なって「マークが出たら自分で抗体を作っている=感染確定、マークが出なかったら移行抗体が切れたので反応しなくなった=非感染確定」です。
そんなには待っていられない、とすれば、動物病院から専門の検査機関に「遺伝子検査」を依頼してもらうことになります。これは、ウィルスの持つ遺伝子(RNA)がねこの細胞遺伝子(DNA)に組み込まれる過程で生まれるプロウィルスDNAを定量的に検出するための検査で、ここでプロウィルスDNAが検出されれば「感染」ということになります……とわかったようなことを書いていますが、さるねこ父は生物は中学生以降まったく学んでませんので、それ以上訊かないでくださいね。高校の時は、理系だったのですが、物理と化学2科目のうち、化学ばっかりやってました。物理、なにそれ、おいしいの? 状態で、毎回テストは赤点スレスレでした。どうでもいいですね。
一方、FelV抗原陽性とは、FelV(ねこ白血病ウィルス)そのものを血液中に検出している、という意味です。つまり、右下にマークが出た場合、FelV感染は確定です。
上の写真の検査キットを使った血液検査は、だいたい4,000円+税くらいが相場であるように思います。専門機関に依頼する遺伝子検査は、確か9,000円+税くらいだった気がします。ココちゃんは遺伝子検査を受けて陽性判定を受けましたが、診療明細がすぐに出てこないので、記憶で書いておきます。遺伝子検査は、FIVだけでなくFelVも対象に行なえます。定量的に結果が出る=ねこの体内でウィルスがどれくらいわさわさと増殖しているかわかるので、簡易検査キットで感染がわかってしまう FelV についても遺伝子検査を受けることに意味はあるようです。
ということで、ひのきくん、FIV・FelVともに陰性です。ワクチンは3種混合を接種しました。これで3団体合同譲渡会にも参加できるようになりました。
- ひのきくんプロフィール
- 2012年4月中旬生まれ(誕生日はまだきちんと決めていません)、5月25日保護・オス・キジ
- 性格:基本的にビビリさんですが、一度抱っこされれば、おとなしく抱かさっています。
- 特徴:しっぽはしゅっとしている。肉球は全てこげ茶。やや長毛ぎみで、冬毛になるとふさふさになるかもしれない。
- 健康:現在のところ、すこぶる健康。5月31日レボリューション滴下済み、6月10日3種ワクチン1回目接種済み。
- 性格:基本的にビビリさんですが、一度抱っこされれば、おとなしく抱かさっています。
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