
M町の地域ねこ現場より(つゆちゃん・ひいらぎくん)
こちらの記事の続きです。
- ■6月16日 14:44 Nさん→さるねこ父宛てメール
- こんにちは。お疲れ様です。先程、フロントラインが届きましたいつも、助けて頂いてありがとうございます。さっそく使わせて頂きます。本当にいつもありがとうございます。
- ■6月16日 15:48 Nさん→さるねこ父宛てメール
- やっと手が空いたので、急いでひいらぎ君を見に行ったのですが、駄目でした。亡くなってました。昨日まで元気に泣いていて、寒くないようにカイロを入れて帰ってたのですが、無理だったみたいです。残念です。中村さんにもせっかく送って頂いたのに、すみません。
- □6月16日 16:13 さるねこ父→Nさん宛てメール
- そうでしたか……1週間、気が気でなかったと思います。ありがとうございました。今日の夕方にお葬式なら今日、明日なら明日に伺おうと思いますので、お知らせください。
- ■6月16日 16:27 Nさん→さるねこ父宛てメール
- ありがとうございます。お葬式は明日の夕方の方が波もおさまるらしいので、明日します。(まだ亡くなって、それほどたってないみたいだし)いつもすみません。なんだかかなり落ち込みます。
- □6月16日 16:40 さるねこ父→Nさん宛てメール
- わかりました。明日夕方伺います。
救おうと一生懸命されていたことはひいらぎくんにもつゆちゃんにも通じていますから、どうぞ気落ちされませんように。結果が問題なのではなく、過程に意味があると思います。
6月16日の長崎はどしゃぶりの大雨でした。海洋気象台のアメダスの記録です。
10時~11時にかけて34.5mm、11時~12時にかけて49.5mmの雨が降りました。
M町の地域ねこ現場は、目の前が海です。海抜0メートルにこれほどの大雨が短時間に降ると雨水ははけず、浸水します。Nさん・Sさんの仕事場玄関すれすれの高さまで水が迫り、昼過ぎからお二人は必死の排水作業を続けていました。
ひいらぎくんが亡くなったのは、おそらくその間のことです。
13日に一緒にいたつゆちゃんを先に亡くしたひいらぎくんは、自分一人で暖をとらなくてはならなくなりました。体重300gになるかどうかのひいらぎくんは、カイロを入れてもらっても体温を保てなくなり、おそらく低体温症で眠るように亡くなりました。
17日の夕方のひいらぎくんのお葬式に参列し、ひいらぎくんと、先に亡くなったつゆちゃんの分まで、花を手向けてきました。紫の花はカンパニュラ(ヤツシロソウ)だそうです。なんとなくつゆちゃんとひいらぎくんのイメージに近かったので、いつもアレンジメントを作ってもらう思案橋の花屋さんの店先で頼んで入れてもらいました。
つゆちゃんとひいらぎくんが次に生まれてくるときには、最初から優しいひとのところに生まれてくるように祈りたいと思います。そして、次に2匹が生まれてくるまでに、もっとたくさんの優しいひとが生まれ変わった2匹を迎えられるような社会にしていかないといけないのだと思います。それが、あっという間に亡くなってしまったつゆちゃんとひいらぎくんからもらった宿題です。
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