
M町のねこ、この1年
今日6月19日は、M町の地域ねこ現場を初めて訪れてから、ちょうど1年になります。このところ、重くてつらい記事が続いたので、ちょっと明るめの話もしておこうと思います。
これは1年前の写真です(クリックすると大きくなります)。名前を入れてみましたが、たぶん合っているはずです(今とあまり違いすぎて自信がない個体もありますが)。ヤカマシコちゃん(顔が隠れていてお尻だけになってますが)はこの写真を撮ってすぐに行方不明になり、アイちゃんは10月に、パンコちゃんは2月に亡くなっています。
雨の日だったことを差し引いても、皆やせていて、毛づやも悪く、皮膚炎を起こしている子もけっこういました。
これは、昨年7月13日の写真です。牛乳皿を時計に見立てて6時の位置にいるチビねこはマロくんです。マロくんから時計回りに、シロオバチャン(シロ)=2月死亡、イジワルオバチャン(三毛)=12月死亡、ケガシタコ(なおくん=薄チャシロ)、たぶんチャー(薄茶)、ヨソオバチャン(キジ)=3月から不明、グーグー(グレーキジ)。12時の位置のグーグーの後ろで向こうをむいているのはパンコ(シロクロトビ)=2月死亡。牛乳パックの手前に顔が見えるキジは、たぶんドングリ=4月から不明。Sさんの手前の三毛がアラノスケです。
今と比べると、やはりみんなやせていて、毛づやもよくありません。
で、それに比べて今の状況はこんな感じ。6月17日撮影です。
Sさんが、画面左側のドアを開けて出てくるのを待っている、ごはん待ちの12匹。
ほぼ同じ並び順なので名前は省略します。昨年の写真と比べて、みんな毛づやがよくなり、そこそこまるっとしてきているのがおわかりでしょうか? 特に、なおくん(ケガシタコ)の激ヤセからの回復ぶりがすごいです。
現場はいま、12匹のほかにあと2匹、さくら(サビまじりキジ)とギコちゃん(ヤセスギコ=キジ)がいて、全部で14匹です。そのうちメスは、オネエチャン・グーグー・ナナ・アラノスケ・さくら・ギコの6匹で、すべて避妊済み。だからもうここでは、子ねこが増えることはありません……捨てられない限りは。
以前に比べて、ごはんの質も上がっています。「きびなご+パンをちぎって浸した牛乳+ちくわや魚肉ソーセージ」だったのが、「きびなご+ちくわや魚肉ソーセージ+カリカリ」になりました。牛乳をねこは消化できないこと、ちくわや魚肉ソーセージの塩分が特にオスねこにとっては泌尿器系の病気をもたらすことなど、できれば「カリカリ+たまにお魚」くらいにまで持っていきたいのはやまやまですが、まあ、徐々にレベルアップです。
カリカリを食べさせられるようになったのは、頭数が減ったからと、メスの不妊化が終わったからです。ごはん代にかけられる費用は決まっていますから、頭数が減れば、グレードが上がります。また、あくまでも経験則ですが、不妊化の終わっていないメスにカロリーの高いカリカリを与えると、その分は自分が太ることに回されるのではなく、子ねこを産む方に回されます。それが怖くて、不妊化を済ませていない間は、カリカリを与えることも躊躇していました。
ごはんのあと、防波堤まで上って食後のリラックスタイム。手前=グーグー。防波堤に上っているのは左から、つばめ(キジ)、なおくん(薄チャシロ)、オネエチャン(キジ)。
左から、オネエチャン(キジ)、なおくん(薄チャシロ)、さくら(サビまじりキジ)。
Nさんに抱っこされて遊ぶコパンダ(キジシロトビ)
ここにいるのは、みな成ねこです(一番小さいのはさくらちゃん=昨年夏生まれ)。何事もなければ、このままゆっくりと時間が過ぎていき、少しずつねこたちは天寿を全うしていくはずです。どうか、そうあってくれますように。
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