
ワークショップ「町ねこ探し隊!」でみつけたねこさん
前々記事の続きになります。長崎県美術館から出発してぐるぐると1時間半歩き回ってみつけたねこさんたち。「ねこの毛色・毛柄(1)」の分類にしたがって、毛色・毛柄もついでに検討していってみましょう。
外ねこらしいふてぶてしい顔つきですね。手足は薄茶色に汚れていますが、基本はシロねこ、部分的にキジ柄が入りますので(トビ)、(5-c)トビキジになりますね。
この子も(5-c)トビキジですね。こんな短いしっぽを、さるねこ父は「ボンボンしっぽ」と呼んでます(本来はフランス語で「ポンポン」でしょうけど、猫の会のカエデさんがよく柚ちゃんを「ボンボンしっぽ」と呼んでいるのでそちらを採用)。
ガラス戸の向こうにいますが、やや毛色の薄い(4-c)チャシロ。
階段をずんずん上っていく未去勢の(4-a)チャトラ。こんな感じの太短いしっぽを、さるねこ父は「たぬきしっぽ」と呼んでますが、たぶんそう呼ぶのはさるねこ父だけだと思います。「長崎ねこ学会」では「短尾」と呼んでますね。
(5-b)キジシロです。右足かかとのしみが個体識別に使えますね。あと、左脇の後ろから首にかけての白地の貫入も目印になりそうです。
(4-b)チャシロ。かわいい首輪をつけています。
走って行っちゃった。
やっぱり首輪をしてもらっている(8-a)サビ。特にクロが目立つわけでも、逆に薄色が目立つわけでもない、典型的なサビ。よくよくみると額や左手に「キジ模様」が見えますが、サビねこにはよくあることですね。
顔立ちはきれいなキジシロのハチワレですが、体はほとんど白いので(5-c)トビキジ。
見ての通りの(2)クロ。宅急便の配達員かどうかは不明。
少しやせぎすの(5-b)キジシロ。体の部分は茶味が薄くて無彩色に近いので、(6-b)サバシロ/藤白でも悪くないと思う。
こちらはそれに比べると茶味が濃いので、(5-b)キジシロボンボンしっぽ。
かなり黒ずんでいるので、(8-a)サビのなかでも「クロサビ」。
背中の柄が白いかチャトラかよくわからないけれど、チャトラなら(4-b)チャシロ、白がほとんどなら(4-c)シロチャトビ。
ちょっと画像が悪いですが、この子はとても面白い柄になります。キジトラ(茶&黒)とチャトラ(黄&茶)が入り混じっていて……
顔が隠れてしまっていますが、(4~5-a)キジチャトラとでも呼ぶべき柄。ちょっと乳腺の腫れがひどいのが気がかり。
(5-b)キジシロ。ずーっとバイクの上で寝てました。
状態のよくない(4-b)チャシロの子ねこ。両目は「瞬膜」というねこ特有の眼瞼(がんけん=まぶた)が半分以上出てしまっていて、目やにと鼻水で顔がガビガビになっています。親ねこからもらった免疫が切れた子ねこが特にかかりやすい「猫ウィルス性鼻気管炎」もしくは「猫カリシウィルス感染症」の典型的な症状です(おそらく前者)。3種以上のねこ用ワクチンを打っていれば防げますが、ノラではそうもいかないでしょう。
キジシロボンボンしっぽ~病気のチャシロの子ねこがいた場所に貼られていた掲示物。ただこの手の問題は、掲示物を貼ってどうにかなることはまずあり得ず、ねこの頭数や状況を皆で把握した上で、きちんとした場で話し合わないと解決しない問題です。不特定の観光客が絡むところが厄介なところです。
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