
お墓で花火@ながさき
ながさき(とりあえず長崎市内、佐世保とかよその市はどうだかよく知りません)では8月14日はお墓参り、8月15日は精霊流し(しょうろうながし)です。お墓参りでは、単に墓掃除をして線香を上げるだけでなく、昼間から盛大に爆竹を鳴らし、箭火矢(やびや=ロケット花火)や打ち上げ花火を上げてにぎわいます。盆提灯でお墓の周りをぐるりと囲んでいる派手な場景もよく目にします。ながさきのお墓参りには、逆立ちしても「しんみり」とか「おごそか」という形容詞は似合いません。むしろ「嬉々として」「にぎやかに」みんなお墓参りをしています。特に、子どもたちは。
精霊流しの方は、それでも観光資源にもなったりして、徐々に他県の人にもその実際を知られるようになってきていると思いますが、「お墓で花火」の方は想像がしづらいことと思うので、地域ねこ現場の写真を撮りに行きがてら、M町のお墓の様子を撮影してきました。
まず、だいたい16時半ごろの状況です。
みなとから続く斜面地には、段々畑のように墓地が階段状に並びます……といっても、これではなんだかわからないと思うので、部分部分を拡大してみましょう。
クリックすると2倍ほどに拡大しますが、これでも十分わかるでしょうか。「紅白」の盆提灯がお墓の敷地のへりにぐるっとめぐらされています。「お墓で紅白」は、他県出身者からするとあり得ない配色ですね(お墓は「白黒」ですよね)。
左下・右上、2カ所でなにやら煙が立ち上っています。これは線香を盛大に燃やしている……のではなく、子どもたちが爆竹を鳴らしたりしている煙です。見ているかぎりでは、里帰りしてきた孫たち=いとこ同士が集まってやるのがふつうだと思います。
画面真ん中黄緑の矢印の先のお墓では、きちんと拝んだりしてちょっとおごそかな雰囲気が漂っていますが、画面上方・下方オレンジの矢印の先のお墓では、隣のお墓の塀にもたれて子どもたちの花火を見守ったり、それを写真に撮っていたりと、いたってラフな感じです。まるで浜辺でバーベキュー&花火大会のノリです。
墓地への入口では、お墓で使う爆竹や花火の屋台が出店していました。
花火選びは、子どもが中心ですが、一緒についてくる親御さんたちも「こっちもいいな、あれも入れとけ」みたいに熱く子どもたちにアドバイスをしているのがほほえましい。
夕方17時半を過ぎてくると、爆竹・箭火矢の音もひっきりなしになってきます。「どう考えても箱ごと火を付けてるだろ?」というレベルの爆竹の雷鳴もあちこちで。
山火事か? ってくらいの煙に包まれる墓地。
【動画:お墓で花火 ♪ 】
15日は精霊流しです。以前記事にしたことがありますが、今年はどうするかなあ……。
- 関連記事
