
25分の1と168
今日の長崎市動物愛護フェスタで、オフィスさるねこから出展したパネルです。
この数字は、昨年度1年間に長崎市動物管理センターに持ち込まれた猫1,958匹のうち、ボランティア団体や一般の方に譲渡された猫、つまり生き延びることができた猫の割合を示したものです。その数76匹。残りの1,882匹は、炭酸ガスによる致死処分となりました。
センターには毎日のように猫が持ち込まれます。多いときにはその数は1日30匹以上に上ります。「庭でノラネコが子猫を産んだから」「引っ越しで飼えなくなったから」「餌やりを周りからとがめられたから」「高齢で入院することになったから」――そんな人間の都合で、猫たちは25分の1しか出られない檻の中に入れられるのです。
もしそれが猫ではなくあなただったら――と考えてみて下さい。
今年7月30日、長崎市動物管理センターの収容犬7頭が薬物注射による致死処分となりました。今年2月13日以来、168日間続いていた「犬の殺処分停止」が途絶えました。
長崎市の犬の殺処分数は、猫に比べれば2ケタ少ない数です。その数は昨年度1年間で36頭。決してゼロにできない数ではありません。「鑑札・迷子札をつけること」「飼い犬が迷子になったらちゃんと探すこと」「放し飼いにしないこと」「最期まで愛情を持って一緒に暮らすこと」――こんなごくあたりまえのことを皆が守れば、長崎市の犬の殺処分は限りなくゼロに近づけることが可能です。
168を365、500、1000と伸ばすには、飼い主のみなさんのちょっとした心がけで実は十分なのです。
- 関連記事
