
第6回まちあるき双六大会(2012/11/11)
昨年は湊公園会場でミニ譲渡会を開催させてもらった、ながさき双六の会さん主催の「まちあるき双六大会」に、今年は長崎県地域猫活動連絡協議会として7番ポイントの運営に参加しました。忙しくて写真は撮れなかったので、全体の様子は昨年の記事をご覧いただくとして。
このイベント、いまどき珍しいくらいネット上の情報が乏しいため、検索で昨年の記事に飛んでこられる方も多いので、どんなことをするのかちょっとここでまとめておきたいと思います。
今回の場合、事前申込を済ませている参加者(1グループ2~5名)は8時半から9時の間に受付をして、諸注意を受けた後、9時半に下のような地図を持ってスタートします。
クリックすると拡大します。湊公園がスタート&ゴールで、新地→館内→丸山→思案橋→寺町・中通り→中島川→築町→江戸町→出島→新地と、さいころを振って出た目の数だけポイントを進んでいく、というのが基本ルールです。ポイントからポイントへ、どの道を通るかは自由で、だいたい1グループ15個くらいのポイントを回って帰ってくる感じです。
各ポイントでは、そこの場所にまつわるカードをもらってさいころを振るだけのこともあれば、クイズに答えたり、なにか遊びをやったり、試食したりしつつさいころを振ることもあります。
タイムを競うわけではなく、長崎のまちなかをぐるっと楽しく歩く、というのがコンセプトです……というのは表の理由で、かなりの数の参加者の本当のお目当ては12時半から始まる「お楽しみ抽選会」ですね。参加費1人300円は十分に元が取れる景品がもらえますが、抽選ですので、ゴールタイムは基本的に関係ないわけです。それでも12時までにはゴールしなければいけないことになっていますが、今年は全体にゆっくり回るグループが多かったようで、12時までにゴールしたのは全体の2/3にも満たなかったんじゃないでしょうか。ゴール手前の岩崎本舗での角煮まんじゅう試食ポイントをクローズしたのが12時15分でした。
今年は「ハートストーンを探そう!」がテーマになってたみたいです。ゴールした家族連れの子どもたちは、「うちはいくつハートを見つけた」と比べっこしていました。
さて、さるねこ父たちは7番ポイント=佐古小学校下の小島療養所址碑で、ねこクイズを出していました。さいころを使っていますので、全部のグループがここを通るわけではなく、計算上は約25%のグループが立ち寄ることになります。実際には70グループほどでした。多くは、「1+6」「2+5」「3+4」など2つめに立ち寄るポイントだったようですが、「1+2+3+1」と4つめにようやくたどり着いたグループもありました。このあたりは坂が多いルートなので、大変だっただろうと思います。
ねこクイズはこんなんでした。
Q. ながさきのねこは「尾曲がりしっぽ」が多いと言われます。この尾曲がりねこ、いったいどこからやってきたでしょうか? 地図から選んで下さい。(1) オランダ (2) 東南アジア (3)中国
答えとして、こんなちらしを配ってました。
- 「尾曲がりねこ」って、どんなねこ?
- ねこはもともと「長くてまっすぐなしっぽ」を持つ動物です。ところが、遺伝的にそうではないタイプのしっぽを持つねこも生まれてきました。
- 現在では、次の3つのタイプのしっぽを持つねこを「尾曲がりねこ」と呼んでいます。
- (1)長いけれども、先っちょが曲がっていたり(カギしっぽ)、途中で曲がっているタイプ
- (2)中くらいの長さで、途中で切れてしまったようなタイプ
- (3)ほとんどしっぽがないか、あっても数センチくらいの短いタイプ
- 長崎はこの「尾曲がりねこ」の比率が全国でも最も高い県で、1990年の調査では全体の80%近く(全国平均の2倍)に達します。
- 現在では、次の3つのタイプのしっぽを持つねこを「尾曲がりねこ」と呼んでいます。
- 「尾曲がりねこ」はどこから来たの?
- 今から千年以上前、日本にはじめてやってきたねこは中国大陸のねこで、これは尾曲がりねこではありませんでした。尾曲がりねこが浮世絵などに描かれるようになるのは18世紀終わりの江戸時代のことです。まだ鎖国をしていた日本に海外から尾曲がりねこが入ってきた可能性が高いのです。
- となると、当時唯一の海外への窓口「出島」のある長崎で、尾曲がりねこの比率が高いことには、なにか深いわけがありそうです。では、長崎の尾曲がりねこは、オランダからやってきたのでしょうか?
- 実は、世界的に見ると、尾曲がりねこが多いのは現在のインドネシアを中心とした東南アジアです。インドネシアは、むかしオランダの植民地でした。……そうです、つまり、オランダの植民地であるインドネシアから、船のネズミを捕るためにオランダ船に乗せて連れてこられた尾曲がりねこたちが、出島に着いたあとに逃げ出して、長崎の尾曲がりねこのご先祖さまとなったのだろう……そんなふうに考えられているのです。
- となると、当時唯一の海外への窓口「出島」のある長崎で、尾曲がりねこの比率が高いことには、なにか深いわけがありそうです。では、長崎の尾曲がりねこは、オランダからやってきたのでしょうか?
という感じで、最近、ちょっと活動が下火になっている気がしないでもない「長崎ねこ学会」さんのネタをクイズにさせてもらいました。(ブログの更新も2年以上止まっていますし、せっかくの独自ドメイン www.nagasakineko.com も準備中のまま白紙です。有効に使えればいいのに、もったいないですね……とここで書いたら、長崎ねこ学会から連絡が来ないかな。)
クイズの正解率ですが、7番ポイントはスタート後間もないためあまりタイム差がつかず、クイズに並んだ後ろから前の人の答えるのを見てしまうグループも多かったため、ざっと7割は「正解」でしたが、ちゃんと悩んで考えたグループは、最初の答えはオランダが5割、中国が4割、東南アジアが1割、ぐらいの感じでした。また「学校で習ったよ」と答えた子どもさんがいたのが、ちょっと印象に残りました。おもしろい授業をしてるじゃないか。
ポイント運営もなかなかおもしろかったので、また来年もお手伝いで参加しようかなあと思います。来年は2013年11月10日に開催されます。事前申込は、たぶん8月くらいにちらしができてそこから申し込み開始、広報ながさき10月号にも告知が載って、開催1週間前で締切というのが、例年の流れだろうと思います。
7番ポイント付近をずっとパトロールしていた三毛ねこさん
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