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線維軟骨塞栓症(FCE)と ふみのこと (3)

線維軟骨塞栓症(FCE)と ふみのこと (2) から続きます。

 

2014年5月6日(火・祝)

  • 16:15 ぐるぐるといろんなことを考えながらたいすけ動物病院から帰ってきて、ふみをキャリーバッグからリビングに解放してあらためてじっくり様子をみてみました。線維軟骨塞栓症(FCE)と ふみのこと (1) に載せた写真は、このとき(18時過ぎ)のものです。

    2014-05-06 18.04.29

    • 麻痺した右足は、基本的には全部の関節が伸びきった状態です。ふみにとって一番楽な姿勢は、この座いすの背もたれに背中を預け、左足も右足に沿って伸ばした横倒し寝の姿勢のようで、ふだんは落ち着きのないふみにしては珍しく、数十分も同じような姿勢で休んでいました。たぶん、どこかほかにも痛む箇所があって、じっとそれに耐えていたんではないかという気がします。
    • 向きを変えたり立ち上がるときは、自由の効く前足で踏ん張って体を起こし、左足一本でバランスを取りながらになります。どうかすると右足は前向きに胸のあたりまで来たり、左足よりも左に来たりするので、そんなときはよろめいて倒れます。「歩く」のは困難で、前足を使っていざるように進む感じ。ただ、それも「やむを得ず」している印象で、基本的にはまったく動きたくなさそうな様子でした。

 

ふみもさるねこ父&母も、そんなわけで、もう茫然と途方に暮れるしかなかったわけですが、平野町ペットクリニックからの折り返しはなかなかかかってきません。17時を回ってしまうとたいすけ動物病院は閉まってしまうので、このままだとなんの措置もしないまま明日の朝まで途方に暮れ続けなければいけなくなります。

そこで、まず猫の会.のとらきちさんに電話して、たけがわ犬猫病院の休日・夜間診療について尋ねてみました。この日は火曜日で本来は休診日ですが、休診日でも看護師さんは(薬やフードのお渡しなどのために)いらっしゃるというのを以前とらきちさんから聞いたことがあったので、もしそこに竹川先生もいらっしゃればあるいは休日でも診ていただけるかも、と考えたのです。とらきちさんからも答えもだいたいそんな感じで、それでは、ということでダメ元でたけがわ犬猫病院に電話しました。

 

  • 17:20 たけがわ犬猫病院に電話。看護師さんが応対して下さる。先生はあいにく不在で、いつ戻ってこられるかもはっきりしないとのこと。ざっとこれまでの事情を説明すると、「それでは、先生にお伝えしておきますので、折り返しをお待ち下さい」ということになりました。
  • 17:50 平野町ペットクリニックの青木先生より折り返し着電。うすうす予想していたとおり、翌日水曜日の夜まで長崎には戻らない、とのこと。いくつか電話を通して診断していただいた結果は、
    • まず気がかりなのは血栓症だが、痛がる様子があまり見られないこと(血栓症の場合、痛がって大声で鳴いたり、のたうちまわったりするケースが多い)、肉球の色(血栓症の場合、白く変色したまま戻らない)から推測する限り、その可能性は低い。できれば股動脈の脈拍を確認できればよいのだが…… (→ここで心配された血栓症についてくわしくはこちら(猫の大動脈血栓栓塞症|猫の飼い方と病気)、急性の場合は即座に命に関わるようです)。
    • そのうえで、たいすけさんでのレントゲン検査に異常がないとすると、おそらく脊髄損傷ということになるだろう
  • 18:05 たけがわ犬猫病院の竹川先生より折り返し着電。やはり夜遅くまで病院には戻れないだろう、とのこと。同じく血栓症を心配され、その確認のためには血液検査が必要となる(血栓症の場合、CPK(クレアチンホスホキナーゼ)値が顕著に増加する)ということだったので、明日の午前中に診ていただくつもりであることを伝える。

 

ということで、万一の血栓症の不安も抱えつつ、おそらくは脊髄損傷だろうと覚悟を決めながら(すぐに命には関わらないかもしれないけれど、それでもずいぶんと深刻です)、ふみ部屋のセッティングを障害物のない平面しか動けないふみに合わせて調えて、翌朝のたけがわさんでの診察に備えることになりました。

  • 3段ケージの2階にあったねこベッド、3階にあった水&ごはん皿を、ケージの外の床に移す
  • 人間の合掛けふとんを8つ折りにして、横倒し寝のしやすいコーナーを作る
  • 3段ケージの2階に飛び移ろうとするので(できないのに)、1階と2階の間をワイヤーメッシュで仕切り、2階の扉も閉める
  • トイレ(ニャンとも清潔トイレ)のカバーは、ふみがトイレに入るときの段差を大きくするので取り払う
  • 廊下および部屋の奥へ出ないように、ワイヤーメッシュで仕切る。ケージの底面積を含めた仕切りの広さ=ふみが動ける広さはだいたい畳1畳分程度。
  • ひとが寝ている間に万一なにかあっても対応できるように、廊下を隔てた部屋のドアを開けたままさるねこ母が寝る(=ちょっと離れて添い寝する)

そして、ふみの側に寄り添って頭や喉、背中や右足をなでたり(盛大にゴロゴロ言うものの、やっぱりキツいのか、体は動かそうとはしない)、「猫 脊髄損傷」「猫 麻痺 リハビリ」とか「猫 血栓症」「猫 心筋症」といった検索語でGoogle先生に片っ端から相談しまくり、大まかに拾い読みしてはその内容に一喜一憂しながら、不安な一夜を過ごしました。今から振り返ってみると、この夜が一番つらかった。

 

(つづく)

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テーマ : ペットの健康・病気・怪我
ジャンル : ペット

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